さて、小人ラボで何をしてるんだと興味のある方は居りますかね、居りましたかあざます。
基本的には金属にまつわる私の疑問を解消するということをしています。本を読めば知識は得られるけど、しかと細胞にインストールしたいので実践する。
これは体験からのお話ですが、文字を読むだけの記憶では抜け落ちる率が高い。つまり短期記憶になりやすい。繰り返し行う&身体(五感)を使って感情にも浸み込ませると長期記憶としてとどまるんじゃないかなーと。
繰り返すのは容量の小さい海馬から容量大の大脳皮質へ運ぶため。更にその記憶を引き出せないといかんので感情や身体(五感)も使う。ほら、匂いを嗅いだら過去の記憶が一瞬で思い出せる時とかありますよね。なんかそんなイメージ。
私、文字を読むのが好きでして、許されるならば、ずーっと本を読んでいたい。なぜか文字びっしりの字面が好きなようです。けど、作品を創って表現したいという欲張りなので知識を入れたら実践する。作品を生み出すには細胞にインストールしてぐちゃぐちゃに混ぜないと外に出てこないのです。
ちょっと表現すんませんけども、感情が大切な金属作品を生み出すので、自身の感情にも働きかけるっていう独自?のやり方をします。
ということで、たまには小人ラボの様子を綴ってみようかしらと思います🦉


2代目・つがいバングルの大ヒントになってくれた例の人。真鍮の主成分、銅が含まれた岩石です。
ミッションはここから銅をとり出すべし。さぁ参りましょう🕵🏻♂️

早速、粉々になってもらいまして、重量はこれくらい。容器のグラムは引いております。

還元しながらいきたいので炭に乗せて加熱してみましょか。
さぁ、鉱物界の含銅石粉、植物界の木炭、動物界の小人が力を合わせますよ。今、私の眼は爛々としております。

じゃーん、結果はこちら。夜中にサングラスをかけてかなりの時間ゴーゴーに加熱しましたが、ご覧の通りただの真っ黒い粉じゃないか。
予定では銅が溶け出して小さな塊になるはずでしたが、どこにも居ない。

うーむ、ダメかなぁと思って黒粉をほじってたら、なにやら出てきたぞ🧐

おー、これは銅の塊かい?ということはもう少し投入する粉の量を減らして少しずつ加熱すれば良いのかな。
うし、もっかい。レッツゴー🕵🏻♂️

さてさて、小分けにして同じように加熱した黒粉が集合しましたよ。チラホラ赤茶色が確認できますね、またほじる🧐

おーぅ、極小の塊たちが出て来ましたね。へっへっへ

かなり小さいですが、これは銅っぽいですね?違うかな?どうでしょう。←

ぐぇ、きみたち 0.01gにも満たないのか… マジか。実はものすごい熱量を使用しましたよ、やばー。なんて貴重なんだ金属よ。
いつも当たり前のように地金を仕入れて装身具を創っておりますが、とても貴重な物質を扱っている。
こーいう時に生まれた感情、忘れたくないですね。

という事で、小人ラボの様子は
つづく🕵🏻♂️

と見せかけて後日、工房から真っ黒粉を持ち出し太陽カンカン照りの下、次なる実験です。
原始的な方法でいきましょかと思い木炭に少しずつ乗せようとした粉を盛大にぶちまけましたよ🐧シーン

うん、貴重な粉だからちゃんと。あい、ちゃんとしよか。この絶妙なサイズ感の坩堝(るつぼ)に黒粉をサラサラ🐧

黒鉛坩堝 + 蓋OKでございます。


さぁ、炭の中に埋め込みガンガン送風。目指す温度は 1700℃ぐらい。かなりの高温ですよ、鉄も溶けちゃう。緑の母岩に含まれる成分の最も高いやつは融点1700℃程と予想しました。

まぁ、温度を上げるには時間がかかるので、庭の植物むしりでもしよかと。そしたらいいもん見つけました。


きみたち、とても綺麗ですな。美味いかな?私の手のひらで寛いでますがジロジロされてますよ。

なぜ、庭に碧玉が…👁


玉髄かなぁと思いきや微細な縞模様が見える、瑪瑙でしょうか。爪痕みたいなパーカッションマークもありますね。しかし一体なぜここに…👁

カタツムリと石の観察に気を取られ、気付くと坩堝が真っ赤っかに。蓋を開けると溶けているのを確認したので撮影も忘れ火焔の世界から引き上げます。

こちらは坩堝を置いた数秒後に、小爆発が発生した現場。2回もやりました。
なぜ爆発したんだろうか…と考えてる内にもっかい見てみたくなり、トングで挟んでいた坩堝をコトリ…
パンッ!
( ゚д゚)
そうか、いつもは当たり前に耐熱道具を使用してるので逆に盲点でしたね。そりゃ爆発するに決まってますな、やっちまった。

おーぅ、だいぶ溶けてますね。坩堝は意外と消耗品。実験や研究には費用がかさむので色々工夫しないといかんのですが、溶解実験やめられん。小人工房の創作には欠かせないんですね。研究費…皆さまオーダーお待ちしております。

いやしかし、とても魅力的な姿になってますね。溶解成功。爆発含め貴重なデータを入手できました。


木炭も追加で3回投入、かなりの量を消耗しましたが、小さく残ってるやつは消壺に保管して次回に再利用。火床もひび割れが強めになって来てますが補修しながら使っていく。あと1度使用した炭は火付きが良いのです。

ぐはー、とてもカッコいい。小さな粒々は銅が溶けて玉状になっておりますよ、たまらん。見惚れてしまうなぁ、めちゃ感動しています。
さて、工房に戻り観察タイムしましょうか。

すげー真っ黒。これは一体なんだと思わせてくれるところが正直たまらん。


ルーペでドアップしたかったのですが、レンズに当たるのこわいから、これが限界。真っ黒だから銅が見やすいですね。


思っていたより含まれてますね、全身に玉状が発生しています。表面の酸化膜を洗えば更に正体を現してくれそうだ。

ぶちまけてしまった粉たちが名残惜しいのですが、砕いた分はまだこれだけあります。石から製錬する実験はまだまだ続きますよ、お楽しみに。


夜な夜な眺めながら、美しいなぁ、貴重だなぁと感じるほどに愛着が増し増しです。
私は言葉を発さない金属を煮たり焼いたりカンカンして対話をします。更には感情までも込めた作品を生み出そうと思う生物です。それはやはり根っこには金属が好きという気持ちがあり、この面白さや魅力を伝えたいなぁと。
本当ね、好きには敵わないっす、限りがないから。岩石や鉱石について学ぶのも、もっと金属を好きになりたいのかもしれません。これは非常に厄介で欲張りです、どんだけ好きなんだい。

我々の身の回りや体内にも存在する金属。正確には元素になるかと思いますが、少しアングルを変えて眺めてみると、そこには小さいけれど壮大な世界が広がっています。
そーいえば、小人ラボの様子を詳しく記したのは、これまた初でしょうか。オーナー様と共にオーダー品を創りながら続けて来た実験はこんな感じ。このような金属研究、その過程で感じた気持ちなどは全て小人工房作品へと昇華されております。
ということで、今後はラボの様子も綴ってみようかなぁと思ってますが、なんにせよ 1つずつ1歩ずつ。大切に丁寧に参りますね🕵🏻♂️
小人通信 vol.1
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https://kobitokoubou.handcrafted.jp/categories/4839578
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繰り返すのは容量の小さい海馬から容量大の大脳皮質へ運ぶため。更にその記憶を引き出せないといかんので感情や身体(五感)も使う。ほら、匂いを嗅いだら過去の記憶が一瞬で思い出せる時とかありますよね。なんかそんなイメージ。
私、文字を読むのが好きでして、許されるならば、ずーっと本を読んでいたい。なぜか文字びっしりの字面が好きなようです。けど、作品を創って表現したいという欲張りなので知識を入れたら実践する。作品を生み出すには細胞にインストールしてぐちゃぐちゃに混ぜないと外に出てこないのです。
ちょっと表現すんませんけども、感情が大切な金属作品を生み出すので、自身の感情にも働きかけるっていう独自?のやり方をします。
ということで、たまには小人ラボの様子を綴ってみようかしらと思います🦉


2代目・つがいバングルの大ヒントになってくれた例の人。真鍮の主成分、銅が含まれた岩石です。
ミッションはここから銅をとり出すべし。さぁ参りましょう🕵🏻♂️

早速、粉々になってもらいまして、重量はこれくらい。容器のグラムは引いております。

還元しながらいきたいので炭に乗せて加熱してみましょか。
さぁ、鉱物界の含銅石粉、植物界の木炭、動物界の小人が力を合わせますよ。今、私の眼は爛々としております。

じゃーん、結果はこちら。夜中にサングラスをかけてかなりの時間ゴーゴーに加熱しましたが、ご覧の通りただの真っ黒い粉じゃないか。
予定では銅が溶け出して小さな塊になるはずでしたが、どこにも居ない。

うーむ、ダメかなぁと思って黒粉をほじってたら、なにやら出てきたぞ🧐

おー、これは銅の塊かい?ということはもう少し投入する粉の量を減らして少しずつ加熱すれば良いのかな。
うし、もっかい。レッツゴー🕵🏻♂️

さてさて、小分けにして同じように加熱した黒粉が集合しましたよ。チラホラ赤茶色が確認できますね、またほじる🧐

おーぅ、極小の塊たちが出て来ましたね。へっへっへ

かなり小さいですが、これは銅っぽいですね?違うかな?どうでしょう。←

ぐぇ、きみたち 0.01gにも満たないのか… マジか。実はものすごい熱量を使用しましたよ、やばー。なんて貴重なんだ金属よ。
いつも当たり前のように地金を仕入れて装身具を創っておりますが、とても貴重な物質を扱っている。
こーいう時に生まれた感情、忘れたくないですね。

という事で、小人ラボの様子は
つづく🕵🏻♂️

と見せかけて後日、工房から真っ黒粉を持ち出し太陽カンカン照りの下、次なる実験です。
原始的な方法でいきましょかと思い木炭に少しずつ乗せようとした粉を盛大にぶちまけましたよ🐧シーン

うん、貴重な粉だからちゃんと。あい、ちゃんとしよか。この絶妙なサイズ感の坩堝(るつぼ)に黒粉をサラサラ🐧

黒鉛坩堝 + 蓋OKでございます。


さぁ、炭の中に埋め込みガンガン送風。目指す温度は 1700℃ぐらい。かなりの高温ですよ、鉄も溶けちゃう。緑の母岩に含まれる成分の最も高いやつは融点1700℃程と予想しました。

まぁ、温度を上げるには時間がかかるので、庭の植物むしりでもしよかと。そしたらいいもん見つけました。


きみたち、とても綺麗ですな。美味いかな?私の手のひらで寛いでますがジロジロされてますよ。

なぜ、庭に碧玉が…👁


玉髄かなぁと思いきや微細な縞模様が見える、瑪瑙でしょうか。爪痕みたいなパーカッションマークもありますね。しかし一体なぜここに…👁

カタツムリと石の観察に気を取られ、気付くと坩堝が真っ赤っかに。蓋を開けると溶けているのを確認したので撮影も忘れ火焔の世界から引き上げます。

こちらは坩堝を置いた数秒後に、小爆発が発生した現場。2回もやりました。
なぜ爆発したんだろうか…と考えてる内にもっかい見てみたくなり、トングで挟んでいた坩堝をコトリ…
パンッ!
( ゚д゚)
そうか、いつもは当たり前に耐熱道具を使用してるので逆に盲点でしたね。そりゃ爆発するに決まってますな、やっちまった。

おーぅ、だいぶ溶けてますね。坩堝は意外と消耗品。実験や研究には費用がかさむので色々工夫しないといかんのですが、溶解実験やめられん。小人工房の創作には欠かせないんですね。研究費…皆さまオーダーお待ちしております。

いやしかし、とても魅力的な姿になってますね。溶解成功。爆発含め貴重なデータを入手できました。


木炭も追加で3回投入、かなりの量を消耗しましたが、小さく残ってるやつは消壺に保管して次回に再利用。火床もひび割れが強めになって来てますが補修しながら使っていく。あと1度使用した炭は火付きが良いのです。

ぐはー、とてもカッコいい。小さな粒々は銅が溶けて玉状になっておりますよ、たまらん。見惚れてしまうなぁ、めちゃ感動しています。
さて、工房に戻り観察タイムしましょうか。

すげー真っ黒。これは一体なんだと思わせてくれるところが正直たまらん。


ルーペでドアップしたかったのですが、レンズに当たるのこわいから、これが限界。真っ黒だから銅が見やすいですね。


思っていたより含まれてますね、全身に玉状が発生しています。表面の酸化膜を洗えば更に正体を現してくれそうだ。

ぶちまけてしまった粉たちが名残惜しいのですが、砕いた分はまだこれだけあります。石から製錬する実験はまだまだ続きますよ、お楽しみに。


夜な夜な眺めながら、美しいなぁ、貴重だなぁと感じるほどに愛着が増し増しです。
私は言葉を発さない金属を煮たり焼いたりカンカンして対話をします。更には感情までも込めた作品を生み出そうと思う生物です。それはやはり根っこには金属が好きという気持ちがあり、この面白さや魅力を伝えたいなぁと。
本当ね、好きには敵わないっす、限りがないから。岩石や鉱石について学ぶのも、もっと金属を好きになりたいのかもしれません。これは非常に厄介で欲張りです、どんだけ好きなんだい。

我々の身の回りや体内にも存在する金属。正確には元素になるかと思いますが、少しアングルを変えて眺めてみると、そこには小さいけれど壮大な世界が広がっています。
そーいえば、小人ラボの様子を詳しく記したのは、これまた初でしょうか。オーナー様と共にオーダー品を創りながら続けて来た実験はこんな感じ。このような金属研究、その過程で感じた気持ちなどは全て小人工房作品へと昇華されております。
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